デッサン

【手のデッサン攻略】手を上手く描くための【3つの基礎訓練】

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上手く描かかせてください・・・(祈)

礼拝する手を模写

手って描くって難しい・・・

 

手を描くのって本当に難しい。でも習熟すれば手ひとつで色んな感情が表現できる.

こどものもちもちした手、女性の細くて綺麗な手、職人さんのごつごつした手、ご老人の皺が増えた手。

どれもこれも非常に魅力的だ。

一口に「手」と言っても無限とも言いたくなる表情があって一様じゃない。

 

どうやったら魅力的に描けるようになるだろう

 

社会人になってからデッサンを始めて初めて手を描いた時のことは結構鮮明に覚えている。全然形が取れなくて七転八倒・阿鼻叫喚(笑)だったからだ。

巷に出回っている「手の描き方」的なものを参考にさせて頂いたこともあるけど、描く手の角度が変わると、返ってその知識が邪魔に感じることも少なくなかった。

こうなったら「習うより慣れろ」方式だ。

体育会系出身なので1000本ノック式の考え方も嫌いじゃない。そしてこれはデッサンの練習においても大切な考え方だと思っている(今日は僕ご参考までに僕の1000本ノックの一部をご紹介)

僕がこれまでに手を描く練習で行ったのは、超基本的な「スケッチ」「デッサン」「模写」の3種類

もちろん手以外でもこの3種類の練習は基本中の基本だけど、手を描く場合は特にこの基本に立ち返るのが大切だと感じた。

 

①スケッチ

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注意してこのスケッチを見てほしい。

指が6本もあるのだ!!!(笑)

もう観察どころの話ではない。催眠術にかかって悩乱している状態です。

それほど手には手こずった(ややこしい表現になってしまった)。

「初心者にとって手を描くのは難しいんだよ」ってのがこの絵をみるとよく分かると思う(笑)

 

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指をさしている手を横から描くのが超難しい。なかなか手と認識できるような仕上がりにならない・・・。(手以外のスケッチもありますが気にしないでください)

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手全体を描く前に、指ごとに色んな角度から沢山描いてみたのだが、今思うと結構いい練習になったと思う。

こちらに向けて折り曲げた指を描くことで短縮された図形を観察する訓練にもなる。

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手を沢山描いていた時期は、映画を見ても役者さんの手しか目に入ってこなくなって全然ストーリーが頭の中に入ってこなかった(笑)

この中にはローマの休日のシーンを一時停止してスケッチした手がいくつかある。

映画やドラマを一時停止してスケッチするのって結構いい方法なんじゃないかな?

役者さんは指先にまで意識をめぐらせて演技をすると何度か聞いたことがある。もしかしたら普通に手をスケッチするよりも+αでいい練習になるかもしれない。

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これはパステルで描いた手

たまに画材を変えて描いてみるのも面白い

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形を取るのにゆっくり時間をかけすぎて泥沼にはまり、結局アンバランスになってしまうことは多い。

スケッチを重ねると、短時間で形をとれるようになるのがこの練習の一番のメリットだと思う。手の複雑な形も単純化した形で置き換えて見れるようになるからだ。

 

②自分の手をデッサン

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これは初めて描いた手のデッサン。これでも4時間ぐらいかけて、そして見事に失敗

スケッチでは長くても15分ぐらいしか時間をかけないけど、デッサンはじっくり何時間も時間をかける。自分の手を何度かデッサンしたことがあるけど、どうしても描きながら動いてしまうので形が取れなくて苦戦した。

 

自分の手をデッサンして上手くいかない人は、描く以前に「動かない」訓練をすると意外と上手く描けるかもしれない。

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リベンジで描いた手

影を意識したらすこしまともになったと思う

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蠟で固めたような手になってしまった。

皮膚の観察を怠るとこのようなことになるので気をつけよう。ささいな皺も描いてみるとぐっと説得力のあるデッサンに近づいたりするのでね

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動かないように十字のしるしをつけて、紙と対応させるとズレることが少なくなった

デッサン中に静止するためには何かしらの目印が必要みたいだ。

デッサンではじっくり観察する時間が得られる。表皮だけでなくその中の皮下脂肪や筋肉、骨の構造までも想像しながら描くとより一層いいのかもしれない。

③模写

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YOU!!!! って声が聞こえてきそう(笑)

これはスケッチに近い模写だ

こちらに向けて指をさしてきている手を描く場合、錯覚と戦いながら冷静に観察する必要がある。

「手はこういう形」という固定観念があると、人差し指を長くしすぎたりしてなかなか上手く描けない。

手に限らず、このように「固定観念と戦う」ってところがデッサンの面白いところだと思う。そしてその訓練はデッサン以外の分野でもきっと役に立つはずだ。

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手で有名な絵ときたらデューラーの「礼拝する手」でしょう!

これを模写しない手はないでしょ(ダジャレを狙っている訳じゃないんだけど・・・)

巨匠の作品を模写することは、巨匠の物の見方を学ぶことでもあるのでかなり力がつくと思う。デューラーには手を細胞レベルで観察してたんじゃないか・・・と思えるほどにこの絵には情報量が多い。

模写しながら自分の手と見比べて「デューラーはこんなところまで観察したんか!」と何度も驚かされた。その新鮮な驚きの分だけ模写で成長できるんだと思う。

ちなみに「手 デッサン」でググってみるとデューラーの絵が1ページ目写真がにでてくるという、それくらい有名な作品なのだ。かなり好きな一枚。

 

掌から教わった意外なこと

 

話は少しそれるが、大学時代読まされた経営学の本で、

「マネジメントとは何か」を「手の例え」で表現している箇所があって、それがとても印象的だったので紹介したい。

 

★★★★★★★

物をつかむ時の手の動きを想像してください。

「親指、人差し指、中指、薬指、小指」

全く形と役割の違う5本の指が、1点目がけて集まることで、初めて手全体で何かをつかむことが出来るでしょう?

これがマネジメントなんですよ

★★★★★★

 

たしかこんな内容だった(何の本だったかは思い出せない)

「全然個性の違う人たちが1つの経営理念の下に集まり、協力し合うことで成果を上げることが出来る」という話を手を使って説明されていて分かりやすかった。

他の経営の話はちんぷんかんぷんで頭に全く残っていないが、その説明だけ妙に鮮明に脳裏にこびりついている。

これを学んだ時「もしかしたら人体は人間にとって大切なことを沢山暗示しているんじゃないか」と思ったのだった。

この話をいつか誰かにまるで自分の発見のように伝えてみたかった。いい機会なのでブログに書いてしまおうと思った次第です。

 

手の神秘

 

人間は長い間、「手の形」とその人の「性格」「健康」果ては「運命」までもを結びつけて考えてきた。

古代ギリシャの医者は内科診断の時にまず手を観察していた。

手相術なんかは古代インドの聖典に始まり、その後世界中に広まっている。

国境をまたぎ、全く文化が違う場所でも人は「手」に対しては同じような未知の魅力を感じていたのかもしれない。

手は僕たちが思っている以上に色んなことを語っているのかもしれない。

そう思った途端、こんな下手くそな手しか描けていない自分がとても失礼者に思えてきた。

とりあえずもっと解剖学を学ばなきゃだな!

頑張ろう。

(デッサン関係ではこんな記事もあります^^)

www.pettart.com

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では今日はこの辺で!

ちゃんちゃん

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