デッサン

【純粋輪郭線】デッサン力を劇的に向上させる最強の方法!

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今日は社会人からのお絵かき公開200枚目記念!

 

これまでは1記事でデッサンを10枚~20枚ずつ公開してきましたけど、今回はちょうど折り返しの「200枚目」ということで特別版。

 

デッサンに物凄い効果的な練習法を一つ紹介します。

 

 

(ちなみに今までの歩みはこの記事参照)  

www.pettart.com

 

 

 

 

  

 その名も純粋輪郭線

 

 デッサンの練習には数多くの方法手段があると思いますが、僕にとってとりわけ衝撃的だったのが「純粋輪郭線(じゅんすいりんかくせん)」です。

 

デッサン教本のベストセラー「脳の右側で描け」 を読んで始めて知りました。

 

右脳というと少し胡散臭さを感じる方もいるかもしれませんが、ちゃんと地に足着いていて、普段の物の見方を根底から変えてしまうような内容の本なので、是非多くの人に読んで頂きたいなと思います。

 

純粋輪郭線とは

 

では、純粋輪郭線とはなんなのか。

 

日本語だけ見たら何のことかよくわからないかもしれません。もともとは美術評論家のキーモン・ニコライデスが、「デッサンの道標」という本で紹介したのが始まりのようです。

 

簡単に言えば、見るものを超ゆっくり観察し、それを記録していくという練習です。

 

今、パソコンやスマホを見ている時の視線の動きを意識してみてください。

目が結構な速さでキョロキョロ動いていませんか?

じつはそれが、デッサンが上手くいかない一つの要因でもあるのです。

 

純粋輪郭線の時は、この「視線の動き」を徹底的に遅くします。

視線を一秒で一ミリずつ動かしていく感覚です。

 

純粋輪郭線に必要なもの

 

「純粋輪郭線」って大仰な名前ですけど、必要なのは基本的に鉛筆だけ。

あとはお持ちのスマホなどで時間を計れればokです。

とりあえず5分間計ってやってみましょう。

 

 

モチーフ

細かい線が沢山交錯しているモチーフを選ぶとやりやすいです。

 

最初に描くのにオススメなのが「手のしわ」

手は無数の皺で埋め尽くされているので、純粋輪郭線にはもってこいです。

 

 

進め方

 鉛筆を持ったてと画用紙は動かさないようにし後ろ向きになって(描く方の手が見えないように)、もう一方の手の平もしくは甲の皺を見る。

 

こんな感じです↓

純粋輪郭線をやっている姿

(脳の右側でが描け 第3版 P.90より引用)

 

 

目でこの皺の方向を、超ゆっくり(1ミリ1秒ぐらいのペース)追っていき、鉛筆を視線と同じように動かしていく。

 

皺が方向を変えたら、鉛筆も同じように方向を変えて記録されることにります。

 

見ている時に、見たものだけを鉛筆が記録するように進めていくのを心がけてください。

 

守るべきは2点

 

  1. ゆっくり1ミリ1秒のペースで、目と鉛筆を動かす。
  2. 描いている利き手の方は決して見ないこと。

 

これさえ守れば、大丈夫。

 

 

純粋輪郭線の実況中継

 

ではここで、僕が初めて純粋輪郭線にチャレンジしたときの状況を、その時の心の声とともお届けします。

 

タイマーを5分にセットして、スタートです。

 

  

 

 

 

  うーん、どこを見るのがいいかな。

手の平より甲の方がしわが見やすいな。おっ!親指の付け根当たりがなんかちょうどよさそうだ。

 

一番溝が深いとこからスタートしよう。では、スタート。

 

 

、、、、、っぐっ、、、! 視線が滑って目が勝手に先へ進んでしまう・・・。

だ、だめだ一秒でで5センチぐらい目が動いちゃう!なんでだ!??

 

落ち着け俺。もう一回深呼吸をして切り替えるんだ。ふーーーーーーっ。

 

 

おっ、深呼吸したらさっきより視線が揺れなくなったぞ。この調子だ。いい感じ。

 

 

これ、ちゃんと描けてるのか?やばい、紙の方見たくなってきた。でも我慢しなきゃ。

てかもっと集中しろよ俺。せっかく波に乗れてきたのに。もっかい深呼吸だ。

 

 

スゥーーーーーーー、ハァーーーーーーー、、、、、。

 

 

 

なんか深呼吸っていいな。上手く切り替えられる。

 

よしもう一回しわをゆっくり見つめてみよう。少しずつ少しずつしわを目でなぞるように動かすんだ・・・

 

 

ぬ、、、、。いい感じだ。なんか視線が手に当たっている感触がある。レーザーが当たってるみたいにピリピリする。やばい、楽しくなってきた。

 

 

(ここからさきは夢中になっちゃって、言葉が頭に浮かばなくなる。)

 

***

 

ピピピピピピ! タイマーがなった。終了だ

なんか頭がくらくらする。 

 

 

 

 

 

出来上がりはこんな感じです。

 

junsui rinkaku sen

 

え? なにこれ? と思われるかもしれないですが、これでいいのです。

 

この実習は、上手く描くことが目的ではなくて、見たものを見たまま記録すること。

このいびつな線こそが知覚の真の記録なのだ!と受け止めましょう。

 

純粋輪郭線をやってみた感想

 

最初はつまずきましたが、途中から集中できたのか気分がハイになり、周りの音が全然聞こえなくりました。深呼吸で結構頭を切り替えられたことを覚えています。

 

最初は目立つ皺だけが目に入ったのが、深く入り込めた時はそれ以外の超細かい皺や、血管の走り方などもありありと見えるようになっていきました。明らかに目に入る情報量が増えていったのを感じます。

 

なにより途中からすっごい楽しかった。

ゆっくり見たのをそのまま記録しているだけなのに何故か心が躍ってくる。不思議だ。

 

純粋輪郭線の注意点

 

純粋輪郭線では普段とはあまりにも違う脳の部位を使うので、中には頭が熱を帯びてきたり、頭痛やめまいがする人もいるようです。

 

僕も初めてやったときは少しやりすぎて、体が重くなり思うように動けなくなりました(すぐ慣れますが)。

 

以前、「脳の右側で描け」のワークショップで沢山この純粋輪郭線の実習をやってフラフラになった人が、帰りの駅の階段で転げ落ちて怪我をしてしまったという話も聞いたことがあります。

 

初めてやる時はある程度時間の余裕があるときに試してみたほうが良いかもしれませんね。

 

その後のデッサンへの影響

 

この実習を通して明らかに実感するのは、物を見る目が細かくなったということです。

 

なんとご老人の顔や手のしわに見とれてしまうようになりました。胸がときめいてしまうのです(笑)

 

純粋輪郭線が趣味になってしまう人も沢山いると思います。

僕も未だに仕事の息抜きでやったりすることもあります。デッサンも以前より数段細かくなったんじゃないかな。

 

ではここで記念すべき公開200枚目です。純粋輪郭線の効果を実感した一枚を選びました。

 

 

 NO.200  純粋輪郭線のパワー

デューラーの老人のデッサンを模写

 

 

純粋輪郭線の効果を実感した1枚。デューラーさんの絵を模写してみました。

 

前なら細かい皺とヒゲにげっそりしていたと思うが、この実習後はむしろ愛おしく感じてしまうほどに・・・。

 

 

ちなみに約3年前、絵を始めたばかりの僕の画力はこの記事に晒してます。

 

www.pettart.com

  

 いやー、うぶでかわいいデッサン達です。

 

 

是非お試しあれ!

 

普段の生活では、視線は絶えず動いてほとんど止まることがありません。じっとしている時ですら、目は動き続けているはずです。

 

この実習では、その目の動きをいったん完全にストップさせて、それから普段では考えられない超遅のスピードで徐々に動かしていきます。

 

普段使っている頭脳は混乱して機能停止。その瞬間、自分の中の情報処理プロセスが根底から変わり、見る対象は同じでも、目に入ってくる情報は全く違うものに変わるのです。

 

純粋輪郭線がもたらす新しい物の見方です。

 

5分あれば出来るんです。是非是非、試してみてください。

今まで見ていた景色が違って見えてくると思いますよ。

 

 

ちゃんちゃん。

 

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